近年、高齢化が進み、私達は日々の診療の中で「入れ歯(義歯)が合わない」「噛むと痛い」「入れ歯(義歯)が落ちる」など、入れ歯(義歯)のご不満をよく聞くようになりました。
入れ歯の目的、咀嚼機能の回復、歯があった時のように回復する。審美性の回復、発音機能の回復、残存歯の保護、心理性の回復(義歯を作ることによって良く噛めるようになり脳に刺激を与え老化の防止にもつながります)。
当医院ではこれらのことを考慮し患者様にとって快適な義歯作りに力をいれております。
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義歯(入れ歯)
カウンセリング
患者様の現状の歯の様子を確認し、お口の中にどんな不満があるのかをお伺い致します。カウンセリングの上、患者様の希望される入れ歯がどのようなものかを探っていきます。その後、入れ歯を作る工程のご説明などをしっかりと行っていきます。
印象採取
現状の歯の様子を知る為に上下の歯の型を印象致します。
入れ歯の製作
顔の中心を基準とする咀嚼器構築システム(フェイスボートランスファー)をおこない、上顎が顎の関節に対してどの位置にあるかを記録し、それを咬合器に移して患者様の生体に近似するよう求めます。
次に咬合採得における水平的下顎位の決定、現在の咬合位を確認するためにゴシックアーチという方法を用います。ゴシックアーチとは下顎が前後、左右に動く運動路の軌跡のことを言います。
そして、それぞれを半調節咬合器の顆路調整を行う目的で下顎の前方位あるいは側方位における上下顎の位置関係を記録するためにチェックバイト検査を行います。
ABE咬合器
正確な義歯を作る上で必須なものです。
入れ歯の種類
入れ歯は大きく「総入れ歯」と「部分入れ歯」に分けることができます。
総入れ歯
全ての歯を失ってしまった場合に使う入れ歯です。
顎の裏面も覆うような大きな入れ歯のことを指します。
すべての歯を人工歯によって補います。
部分入れ歯
歯を失った部分にのみ使用する入れ歯です。
歯が1本でも残っていれば、部分入れ歯を作ることになります。
残っている健康な歯を利用して入れ歯を固定します。
入れ歯の材質
ノンクラスプ・デンチャー
従来の入れ歯にあったような金属のバネが無く、半透明の材質なので装着しているように見えず、目立たない入れ歯です。硬くないため心地よく装着していただけます。
また、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心して使用して頂けます。
自費診療(保険外診療)による入れ歯になります。
金属床義歯
歯ぐきに触れる部分が金属で作られている入れ歯です。
金属にすることで入れ歯を薄くすることができるので、保険適用の入れ歯よりもしゃべりやすかったり、食べ物の温度も伝わりやすく、おいしく食事ができます。
金属なので耐久性に優れており、残っている歯への影響も少ないです。
自費診療(保険外診療)による入れ歯になります。
レジン床義歯
歯ぐきに触れる部分がレジン(プラスチック)で作られた保険適用の入れ歯です。
食べ物の熱さや冷たさに対する熱伝導が悪く、強度を保つために厚く、大きめに作らなければならないので違和感があったり、しゃべりにくいという難点があります。
しかし、保険適用なので安価で、ほとんどの症例で使用できるといったメリットがあります。